「心を開く」とは――信頼を生み出す姿勢

2年ほど前から、「信頼」についての断続的に考えています。

きっかけは、昔読んだことがあった、故山岸俊男先生の『信頼の構造-心と社会の進化ゲーム』『安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方』を久々に読んで、改めて感銘を受けてメルマガに書いたことでした。

そのメルマガ記事にコーチングの同門で、信頼のワークショップを行われていた、プリンシプル・エグゼクティブ・コーチング研究所の松枝修さんから反応をもらい、「信頼」についての読書会を1年ほど行い、さらに「信頼」にハマっています。

「信頼」について考えていると、新聞や本、ネット記事を読んだりしても、「信頼」が目につくようになって、ほんと「信頼」って大事だし、普段よく使っていると思います。

せっかくなので、「信頼」についての本や、「信頼」について書かれたものなどを、メモしたり、紹介しようと思っていたのですが、なかなかできていなかったのですが、今朝読んだ本の「信頼」の話がとてもよかったので、思い切って、紹介を始めることにしました。

これから、ボチボチ、「信頼」について発信していきたいと思います。

なんといっても、私の個人事業の屋号は「トレスペクト教育研究所」。

「トレスペクト」は「トラスト(信頼)」と「リスペクト(尊敬)」を組み合わせた造語で、「信頼」は自分にとって大きなテーマでもありますから。

ということで、今日はこちらの本からの紹介です。

『悲しみの秘儀』(若松英輔著 文春文庫)

「信頼のまなざし」より

「失ってみて初めて分かったことだが、信頼は、生きることの基盤をなしている。自己への信頼も、他者との信頼の間に育まれる。心を開いてくれる他者と出会えたとき人は、他者との間だけではなく、自己との新しい関係をも結ぶことができるのはそのためだ。
 心を開くとは、他者に迎合することではない。そうしてしまうと相手だけでなく、自己からもどんどん遠ざかってしまう。むしろ、心を開くとは、自らの非力を受け入れ、露呈しつつ、しかし、変貌を切望することではないだろうか。
 変貌の経験とは、自分を捨てることではない。自分でも気が付かなかった未知なる可能性の開花を目撃することである。」

「心を開く」、そして「変貌の経験」

あれこれ、解説というか書こうと思いましたが、私などの言葉はいりませんね。

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