記憶術サクッとノート

sakuttoこちらの本は私の初となる「監修本」です。タイトルは「記憶術」ですが、記憶術と速読法の両方が取り上げられています。

高速大量回転法を土台に、脳の学習原理に沿った記憶術・速読法が1ページ2項目の読みやすい構成で解説されています。また、これまでの私の記憶術・速読法の本ではほとんど見られなかった「トレーニング」も盛り込まれています。

おなじみのトレーニングばかりですが、高速大量回転法の観点からそのポイントと目的を解説しています。他の記憶術や速読法との違いを確認してみてください。

すぐに取り組める内容になっていますよ!

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監修者: 宇都出雅巳
出版社: 永岡書店
発売日: 2016/10/15

目次

1章 記憶力が10倍良くなるテクニック

リピート記憶法

001  すぐに記憶できるのは5~9つが限界。丸暗記するなら7つ以内を目安に
002  覚えているうちに主に出すと、ラクに記憶を強化できる
003  ど忘れしたことは、「経験」からたどると思い出しやすい
004  最初から細かく覚えようとせず、全体像をざっくりと理解する
005  全体をざっくり記憶してから、徐々に細分化して覚える
006  言葉からイメージできるものを頭の中で楽しみながら絵にする
007  既に知っている知識や情報と「関連づけ」して覚える
008  忘れてはいけない人の名前は絵や映像でイメージ化する
009  経験したことを思い出すと記憶に深く刻み込まれる
010  視覚・聴覚だけに頼らず、五感をフルに使って覚える
011  覚えたことを一度忘れて、新たに情報を入れ直す
012  覚えたら、忘れないうちに人に話すと記憶が定着する
013  繰り返し声に出して音読すれば忘れにくくなる
014  声に出し、実演することで体に記憶させる
015  忘れてはいけないことを大げさにイメージする
016  難しい感じは分解して、パーツごとに覚える
017  覚えづらいことは見た目を「極端化」して際立たせる
018  語呂合わせで言葉や数字をイメージに置き換える
019  意味のない数字や文字の羅列はストーリーにして覚える

イメージ&空間記憶法

020  覚えたい単語と別のものを結びつけてイメージ化する
021  空間・場所が記憶に残りやすい「脳の特性」を利用して覚える
022  基本となる言葉を覚え、イメージと場所で結びつける

アウトプット記憶法

023  読んだ本の内容を人に説明してアウトプットする
024  重要なことは太く・大きく・濃く、本に直接書き込む
025  サブノートづくりをやめて、本にすべての情報を集約する
026  不要な箇所は線を引いて消し、自分流に本を再編集する
    自分流に本を再編集するコツ
027  頭の中で情報を仕分けして、芋づる式に思い出す
028  頭の中をマッピングで「見える化」して覚える
029  繰り返し名前を口に出すことでアウトプットして覚える
030  説明しながら知識を整理し、長期記憶として定着させる

記憶力を向上させる生活習慣

031  しっかりと睡眠をとって、1日の記憶を定着させる
032  20分程度の昼寝で脳内の情報を整理する
033  早朝は「勉強のゴールデンタイム」。朝起きてすぐに復習しよう
034  「脳の編んてない」である指先を複雑に動かし、脳を活性化させる
035  覚えたことをつぶやきながら散歩すると記憶に残りやすい
036  毎朝、しっかりと朝食を摂り、脳に影響を補給しよう
037  しっかり噛んで食べると脳の血流が増えて活性化する
038  勉強後にコーヒーを飲むとカフェインが記憶を定着させる
039  サンマやサバなどの青魚が、記憶力と集中力を高める
040  おやつにはナッツを食べて脳の情報伝達力を高めよう
041  アロマの香りで海馬を刺激して、記憶力&集中力を高める
042  立ったまま仕事や会議を行い、脳の血流をアップさせる

記憶力Q&A

2章 記憶力の活性トレーニング

043  イメージ力を高めるトレーニング[基礎編]
044  イメージ力を高めるトレーニング[応用編]
045  イメージ力を高めるトレーニング[上級編]
046  イメージ変換トレーニング1
047  イメージ変換トレーニング2
048  空間記憶の想起トレーニング
049  複雑な漢字の記憶トレーニング
050  関連づけイメージトレーニング
051  行動イメージのトレーニング
052  「イメージ法」を活用した記憶トレーニング
053  「空間法」の記憶トレーニング
054  「イメージ法」✕「空間法」のトレーニング1
055  「イメージ法」✕「空間法」のトレーニング2
056  語呂合わせ記憶トレーニング
057  『百人一首』の記憶術

3章 速読力を10倍高めるテクニック

高速大量回転法

058  いちいち文字を音にしない!音読する癖をやめてみる
059  「わかる」と「わからない」をざっくりと分けながら進める
060  内容がわからなくても止まらずに読み進める
061  ページ順に読む意識を捨て、本のどこかに目を通してみる
062  「じっくり1回」より「ざっくり5回」読むほうが◎
063  知らない専門用語は別の言葉に置き換える
064 核となる本を1冊に絞り込み、繰り返し何度も読む 
065  仕事の資料や試験テキストは、スキマ時間を活用して読もう
066  本に対する先入観を捨て、スマホ感覚で読書する
067  本にキーワードを書き込み、内容を思い出す時間を短縮する
068  わかっていない箇所を問いに変えて、繰り返し読む
069  本文を簡潔にまとめている目次だけを繰り返し読む
070  まえがき・あとがきを読めば、本の趣旨と結論がわかる
071  目次を読んだ後は、小見出しを読み理解を速める
072  わかるところだけを拾い読みしてみる
073  新聞を読むように興味がある見出しから拾い読みする
074  何度も出てくるキーワードを○で囲みながら読む
075  すでに知っている箇所は☓をつけて消す
076  わからない内容を今すぐわかろうとしない!
077 専門用語を繰り返し見ると、難しい文章にも慣れていく 
078  文章に線などを書き込み、「内容」より「構造」で読む
079  1ページ目から順に読まず、読みたい項目から読み始める

読書の質を高めるテクニック

080  読解力を高めるために、反論・批判しながら読む
081  同じ分野の本を3冊読んで、情報をさまざまな角度からとらえる
082  1冊を一気に読み終えないで、あえて何回に分けて読む
083  読書の質を高めるために読む時間と場所を決める
084  本の内容を誰かに説明する前提で読む
085  ジャンルの異なる10冊を同時並行で読む
086  インターネットや新聞書評などで読みたい本のリサーチをする
087  売れている本よりも興味が湧く本を選ぶ

速読力Q&A

4章 速読力の強化トレーニング

088  視野を広げる眼球ストレッチ
089  一点凝視トレーニング
090 視点移動トレーニング
091  視野を広げるトレーニング1
092 ページめくりトレーニング
093  視野を広げるトレーニング2
094  数字ランダムチェックトレーニング
095  塊読みトレーニング
096  ブロック読みトレーニング1
097  ブロック読みトレーニング2

5章 忙しい大人の勉強テクニック

資格試験に受かる勉強術

098  計画を立てるのは時間のムダ!すぐに過去問やテキストを読もう
099 覚える範囲を絞り込んで徹底的に繰り返す
100 本の構造を使って情報を整理。本を覚えるのではなく、本で覚える
101  どこに何が書かれていたか?場所も思い出すヒントにする
102 脳内テキストを作り、記憶をたどって思い出す
103  分厚い本はバラバラにして、薄くすれば、たくさん読める
104  ページをホチキス留めすれば、読むスピードはさらに上がる

スピード英語上達術

105  英文を繰り返し読みながら「文脈力」を身につけていく
106  わかる箇所をつなぎ合わせて、文脈力をフル活用させる
107  抑揚をつけながら音読して、英語の記憶力を強化しよう
108  英単語の意味にこだわらず、英文全体の構造を理解する
109 すぐに辞書を引かないからこそ、英単語が記憶に残りやすくなる
110 英語は英語のまま理解して、和訳する癖をなくそう
111  わかっている英単語は、なるべく和訳せずに読む
112 翻訳にざっくり目を通してから英語の原文を読もう

仕事に役立つ情報整理

113  資料を無理してよまずに、まずはタイトルを眺めよう
114  資料は緊急度・重要度で順位をつけてから読む
115  資料をざっくりと仕分けし、徐々に細かく分類していく
116  使用頻度でざっくり仕分けし、不便ならさらに細かく分類していく
117  完璧な企画を考えようとしない。はまらず、止まらず、繰り返そう
118  高速でアイデアを出し続け、一つのグッドアイデアを絞り込め
119  HPや電子媒体の文章は紙に印刷してから読む
120  企画書やプレゼン資料は、書ける部分から埋めていこう
121  先に目次からかき始めると本文がまとめやすくなる

資格試験の勉強術Q&A

はじめに

脳が記憶・理解するメカニズムに沿った
本当に使える唯一無二の記憶&速読術

「本当に私でいいんですか?」 この本の監修を打診され、初めて編集者とお会いしたときに私が確認した質問です。  誤解のないようにお伝えしますが、私は記憶術や速読術についてだれよりも研究し、実践してきた自負はあります。  速読術は30年前に出会って以来、これまでに10を超える講座・セミナーを受講してきました。おそらく日本でこれだけ学んだ人はいないでしょう。しかも、日々の読書はもちろん、シビアな理解・記憶が求められる試験勉強での実践検証を行い、そのプロセス・結果をメールマガジンやブログ、書籍で発表してきました。    記憶術についても、速読術を試験勉強で実践検証するなかで、並行して学び、実践しながら、本当に使える記憶術を追求してきました。3年前からは専門家サイト・オールアバウトで記憶術のガイドとして活動しています。    では、なぜ冒頭の質問をしたのかというと、多くの速読本・記憶本で目にする、以下のような「夢のある話」を、私は迷わずカットすることが予想され、編集者としては嫌だろうと思ったからです。 「速読トレーニングをすれば脳が活性化する! 脳力が開発されて速く本が読める!」 「記憶術を使えば一瞬で大量の知識が頭に入る! テキストもすぐ覚えられる!」  あなたもこんな話を期待して読み始めたかもしれませんが、私が監修したこの本ではそんな言葉は出てきません、その代わりに監修の基本としたのは「素早くざっくりくり返し読みながら、だんだんと記憶・理解する」という、地味で泥臭い方法です。 「繰り返し」という言葉を聞いて、「え? 1回で簡単に記憶できるから記憶術なんでしょう?」とか「速読でくり返し読む? 考えられない」と思われたかもしれません。  ただ、あなたが本当に使える記憶術、速読術を求めるならば、これしかありません。これこそがわれわれの脳が記憶・理解するメカニズムに沿った方法だからです。  記憶術、速読術は魔法ではありませんが、本当に使えます。これを使うか使わないかで、あなたの仕事や人生の質は大きく変わるでしょう。ぜひ本書を活用してください!                             宇都出雅巳

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