暗記が苦手な人の3ステップ記憶勉強術

3step記憶を活用して勉強する、という新しい発想の勉強法を提唱。

ただ、土台はもちろん、高速大量回転法です。高速大量回転法で試験に合格する人をさらに分析したところ浮かび上がってきた「思い出す」「問いに変える」という2つの行動と、「ざっくり読む」と合わせて3つのステップを軸に解説しました。

ストーリー形式、具体的な過去問・テキストの図解を盛り込みつつ、これまで伝えにくかった要素も伝えています。

3ステップ記憶勉強術を実際のテキストや問題集を使い実演解説した、読者限定のプレゼント動画もあります!

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著者:宇都出雅巳
単行本(ソフトカバー): 288ページ
出版社: 実務教育出版
発売日: 2015/5/27

「暗記が苦手な人の3ステップ記憶勉強術」紹介動画

目次

Chapter 1: 3ステップ記憶勉強術 基本のしくみ

Chapter 2: 3ステップ記憶勉強術 【基本編】目次の読み方

「思い出す」 →  落ち込むか?すかさず繰り返すか
「問いに変える」 → 意欲も集中力も高める
頭が広がる → 詰め込む勉強から広がる勉強へ
「ざっくり読む」 → 第一歩は目次
3ステップをくり返す → だんだんとわかるようになる
3ステップの原動力 → 「じらす」ことで知りたくなる

Chapter 3: 3ステップ記憶勉強術 【基本編】本文の読み方

考えないでとにかく読む → 過去問は解かないで読む
出すから入る → 問題集はテキストだと思え
キーワードを読む → 小見出しを問いに変えて本文につなぐ
われわれの「脳」は「いい加減」 → 「ざっくり読む」ことの3つの理由
言葉になじむ → 「ウッ」と詰まったらすかさず飛ばす
構造を読む → 「現代文」「英文読解」の読み方
構造を書く → 編集のチェックポイントは?
濃く・きつい勉強法 → 覚えたつもり、わかったつもりは許されない

Chapter 4: 3ステップ記憶勉強術 【基本編】問題タイプ別の読み方

正誤問題
穴埋め問題
総合問題

Chapter 5: 3ステップ記憶勉強術 【基本編】試験直前&まとめ

3ステップを加速 → 常識化したところを消す・留める
本番も勉強も同じになる → 覚えていたつもりをなくす

Chapter 6: 3ステップ記憶勉強術 【上級編】目次の覚え方

まずは過去問 → 択一式か?記述式・論述式か?
記憶術で加速 → テキストは本文を読む前に目次を覚えてします
目次イメージ記憶法 → イメージと場所を組み合わせる
「基礎」を用意 → 人は場所の記憶が得意
目次項目をイメージ変換 → 「バカになる」が大事
「基礎」とイメージを結合 → 目次、そして科目が身近になる
記憶術のワナ → 頼りすぎると墓穴を掘る

Chapter 7: 3ステップ記憶勉強術 【上級編】本文の覚え方

目次から3ステップ → だんだんと細かいところに入っていく
テキストまるごと記憶法 → 自然に覚えていることを使う
頑張って記憶しない → 目次と残っている記憶を捨てないで活用
場所・経験記憶 → 本の「形」が記憶に残る理由
「脳内テキスト」を作る → テキストまるごと記憶法で使う「形」

Chapter 8: 3ステップ記憶勉強術 【上級編】1か月後&まとめ

一元化する → 一元化は重要だが焦ってはいけない
「皿回し」のイメージで → 皿を落とさないためにも目次が大事だ
要約する → 記憶と理解、具体化と抽象化、好循環を起こすことがカギ

Chapter 9: 3ステップ記憶勉強術 【応用編①】英単語

めざす状態の明確化 → 欲張らず絞り込む
減らして読む → がんばって覚えようとしない
カードのように読む → ページをめくるとラクになる
消して広げる → まずは絞ってだんだん広げる

Chapter 10: 3ステップ記憶勉強術 【応用編②】数学

数学も知識 → 数学も知識を蓄えていけばいいんだ
見出しをつけ加える → 数式より言葉のほうが認識しやすい
書きだす → めざすは解答プロセスを思い出し・書き出せること

Chapter 11: 3ステップ記憶勉強術 勉強法、その先へ

肩の力がぬける → くり返しを受け入れるからラクになる
好きこそものの上手 → 好きも嫌いも上手になれる方法なんだ
さらなる学習・成長へ → まわし続けるなかに成長は起こる

はじめに

なかなか覚えられないのは「記憶力が悪いから」だと思っていませんか?
しかし、「記憶力の悪い人」なんて、どこにもいません。
これまで覚えられなかったのは「記憶の使い方」を知らなかっただけなんです。

「記憶を使って」勉強していますか?

え?記憶を使って、ですか?そもそも記憶できないから悩んでいるんですよ」
「とにかく丸暗記しろ!という乱暴な勉強法ですか?」

記憶を使う」と聞いて、そんな反応が返ってくるかもしれません。あなたはどうですか?

確かに、「記憶」自体が大変だと思っている人が多いでしょう。試験勉強では「丸暗記」なんていう言葉がよく使われますが、とにかく力技で頭に入れ込む、押し込むというイメージが思い浮かびますからね。

しかし、「記憶を使う」というのは、とにかく「丸暗記しろ!」とか「覚えろ!」といった話ではありません。むしろ、私は「覚えようとしない」ことをおススメしています。がんばって覚えようとしても、報われない努力に終わることが多いからです。

では、どういうことなのか?

それはあなたがすでに持っている記憶、がんばらないでも覚えている記憶を活用すると いうことなのです。あなたがすでにいま勉強している、もしくは勉強しようとしている試験科目について思い出してみてください。何かしら覚えていることがあ るでしょう。その記憶を使って、具体的には、問いに変えて、まだ覚えていないことへの興味を高めて勉強していけばいいのです。

そして、あなたは気づいていないかもしれませんが、問題集やテキストをざっくりとでも読んだだけで、覚えていることはあるのです。でも、多くの人が捨ててしまっているのです。

本書でご紹介する3ステップ記憶勉強術は、あなたが持っている記憶をフルに活用して、ラクに楽しくいつでもどこでも勉強できる方法です。

また、古代ギリシアの昔から連綿と伝わる記憶術も活用し、最も効果的に記憶術を試験勉強に活かすポイントもお伝えします。

『なるほど!合格勉強術』の理論・実践編

本書は、2013年10月に出版した『なるほど!合格勉強術』の続編になります。

『なるほど!合格勉強術』は「合格する勉強」から外れないように、「合格する勉強」を思い出させてくれる50の言葉を選び出し、それぞれ4ページ単位でまとめた本です。

これは読者のすぐそばにいて応援してくれるコーチのように、どこからでもすぐに読めるスタイルにこだわった本でした。ただ、そのために体系的ではない、実際の過去問やテキストの実例が少ないというデメリットがありました。

本書は、そのデメリットをカバーする理論編&実践編です。

『なるほど!合格勉強術』でも強調した「合格する勉強」のポイント、「思い出す」「問いに変える」「ざっくり読む」を「3ステップ記憶勉強術」という形で初めて体系化し、解説した本となります。

ま た、実際の過去問やテキストで読むポイント、書き込むポイントを具体的に示したほか、個別指導での会話を再現し、細かいニュアンスもカバーするようにしま した。さらに実践しやすいように、読者プレゼントとして、本書で取り上げている過去問やテキストを使った実演解説の動画もご提供しています。詳しくは巻末 をご覧ください。

そして、『なるほど!合格勉強術』における該当部分を左ページのように紹介しています。『なるほど!合格勉強術」をお持ちの方は、必要に応じて参照していただくことで、より理解が深まるでしょう。

なお、『なるほど!合格勉強術』をお持ちでない方は、『なるほど!合格勉強術』の50の言葉を16-17ページに一覧にして掲載してあります。さらに読者プレゼントとして、50のそれぞれの言葉のショート解説音声をご提供していますので、そちらもご活用ください。

3ステップ記憶勉強術はいつでも、どこでも、いますぐ勉強をはじめられる方法であり、実際に勉強をはじめる方法です。Chapter1の基本のしくみを読まれたら、すぐに実践しはじめてください。あなたの実践報告、そしてご質問をブログ「だれでもできる!速読勉強術」(http://ameblo.jp/kosoku-tairyokaiten-ho/)でお待ちしています。

おわりに

あなたの「記憶」を使って勉強する3ステップ記憶勉強術、いかがでしたか?

「え?こんなに自由でいいの?」
「え?こんなにラクしていいの?」

問題集やテキストに合わせるのではなく、あなたが持っている「記憶」の都合で勉強していいことに、最初は戸惑われたかもしれません。それは無理もありません。私たちは小学校以来、授業や先生のペースに合わせることを強いられてきたからです。

確かにまだ持っている知識も経験も少ないときは、それがベストだったかもしれません。集団で学ぶときには、それが効率的だったかもしれません。しかし、いまのあなたは、たくさんの知識や経験などの「記憶」を持っています。これを活用しない手はありませんし、これを無視しては、効果的な勉強は行なえません。

なぜなら、勉強とは問題集やテキストからあなたへの「一方通行のダウンロード」ではなく、「双方向の協働作業(コラボレーション)」だからです。

あなたが持っている記憶を「思い出し」、それを使って「問いに変え」、それに引っかかるところを「ざっくり読む」ことで、このコラボレーションはより活発になっていきます。すなわち、勉強が進んでいくのです。

雪の玉を転がせば、そこに新たな雪がくっついて、最初は小さな雪の玉もだんだんと、そしてみるみるうちに大きくなっていきます。この雪の玉のように、あなたの持っている「記憶」を問題集やテキストの上を転がしていきましょう。3ステップをくり返せばくり返すほど、あなたの「記憶」に新たな「記憶」が加わり、それがさらなる新たな「記憶」を加えていくのです。

いますぐ、ほんの少しでもいいので3ステップをはじめてください。軽やかに、大量に3ステップをくり返していけば、あなたが驚くほど勉強が進んでいくでしょう。3ステップ記憶勉強術が、あなたの勉強を劇的に好転させることを願っています。

最後になりましたが、読者の方が実践しやすいよう、粘り強く本書を編集していただいた実務教育出版の堀井太郎さんに御礼申し上げます。

2015年春
宇都出雅巳

『暗記が苦手な人の3ステップ記憶勉強術』読者限定プレゼント動画のご紹介

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