発行:あなたのコーチ・マサ
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2006年最初の配信になりました。
もう1ヶ月が過ぎましたが、どんな2006年を始められたのでしょうか?
この1ヶ月、どんな「聴き方」で人と接していますか? 人は「聴く」こ
とを何らかのカタチで毎日行っています。この「聴く」を見つめること
は、地味ですがとても大きな意味を持っています。
ぜひぜひ、この1年は自分の「聴く」に意識を向けてみてください。
毎日、毎瞬、いろいろな発見があると思います。 例えば、今この瞬間、
このメルマガを読みながら、何が起きていますか? 知らず知らずのう
ちに出している、声にはならない自分の声は何でしょう?
そして、よーく耳をすまし、目をこらし、身体、そして心をひらくと、
相手からも、自分からも、そしてあなたがいる場からも、いろいろなも
のが聴こえてきます。見えて、聞えて、感じてきます。
ただあなたは聴くだけでいいのです。そして、聴こえてきたものを、
あなたが響かせ、いろいろな形で表現していけばいいのです。
少々大げさに感じるかもしれませんが、「聴く」とは本当に深いもの
だとつくづく感じます。それは「生きる」ことそのもののような気さえ
します。
身体も心も開いて、ただただ聴いてみましょう。自分、そして相手。
目の前にいない人でも構いません。その人に意識を飛ばし、よく聴いて
みましょう。また、人でなくても構いません。モノや場所でもいいでし
ょう。例えば、自分の身体自身。また、あなたの家族、会社。さらには
日本、地球。
それでは、今号の内容です
1)相手の、そして、自分の“声”(トーン)を聴く
2)勉強会・ワークショップのお知らせ
●「聴く」研究会:アフォーダンスとは? 2月7日 東京・池袋
●「コーチング・コーチのいま・ここー 吉福伸逸さんとの対話
・ワークを通じて」 4月9日 東京・渋谷
■□■□■相手の、そして、自分の音(トーン)を聴く■□■□■
昨日渋谷に出かけて、コーチ仲間のメーリングリストで勧められて
いた映画を観にいきました。スウェーデン映画です。
『歓びを歌にのせて』
http://www.elephant-picture.jp/yorokobi/
あらすじは上記のサイトでご覧いただけますが、ある村の聖歌隊を
舞台に繰り広げられる人間ドラマです。
聖歌隊ですから、数多くの合唱シーンが出てきます。そして、その
練習シーンも。そこに、それぞれのメンバーの生活、生きることが
描かれていきます。
「聴く」ことの大事さ、深さを思い知らされました。そして、最近
のメルマガで書いている「響き」を聴き取ることの大事さも。
(自分のホームページの更新が遅れているので、バックナンバーは
まぐまぐのサイトをご覧ください。
→ http://blog.mag2.com/m/log/0000098610)
主人公である聖歌隊の指揮者・ダニエルが、聖歌隊のメンバーに
語りかけるこんなせりふがありました。
「すべての音楽はすでに存在している。常にわれわれの周囲を満た
し、息づいている。後は我々がそれを聴きとって、つかみとれば
いいのだ。人は皆、自分の“声”(トーン)を持っている。その
固有の“声”を探すんだ」
ここにいう“声”は合唱における文字通りの「声」のことです。
映画では、身体を動かしたり、身体に耳をすましたりといった
ワークを通じて、メンバーが自分自身の“声”を発見し、表現して
いきます。自分の“声”を発見し、表現している人の姿は歓びに満
ちあふれ、とても生き生きしています。
そして、その“声”にはいわゆる「音」だけではなく、その人の魂
の響きが含まれています。映画では、メンバーの一人ひとりが、い
わゆる自分の“声”を発見し、表現することを通じて、自らの魂の
響き、内なる声を発見し、それを表現していくのです。
どこまで言葉で伝えられているかわかりませんが、ぜひぜひこの映
画を観てもらえればうれしいです。単純な感動、お涙ちょうだい、
ハッピーエンドではありません。あなた自身への問いが残るような
映画です。
『歓びを歌にのせて』
http://www.elephant-picture.jp/yorokobi/
何か映画の宣伝のようになってしまいましたが、あなた自身のそし
て、周りの人の“声”(トーン)をよーく聴いてください。
文字通りの声だけではありませんからね。その奥にある響き、叫び、
うずき、震え、それを見て・聞いて・感じてみてください。
映画は2時間あまりで終わりますが、あなたやあなたの周りの人と
の合唱は死ぬまで続きます。死んでも、その声は時空を超えていく
ともいえます。
例えば、私は幕末の思想家・運動家、吉田松陰が大好きですが、
今も彼の“声”を聴きながら生きているといえるかもしれません。
ダニエルが言うように、
「すべての音楽はすでに存在している。常にわれわれの周囲を満た
し、息づいている。後は我々がそれを聴きとって、つかみとれば
いいのだ。」
コーチングなどで、答えを「引き出す」といった言い方をしますが、
本当はそういう感覚ではないのかもしれません。何か無理をして、
引っ張り出すのではなく、もうすでにそこにあるものに注意を向け
るだけでいい。何かをしようとするのではなく、ただただ聴く。
見て、聞いて、感じているだけでいいのかもしれません。
このあたりは以前、ドラムサークルというドラムによるワークショ
ップに参加したときの感想にも近いものがあります。
→ http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_093.htm
●相手の、そして、自分の“声”(トーン)を聴く●
ご感想、ご意見、ご質問をお待ちしています。
masa@utsude.com までお願いします。
■□■□■□「聴く」研究会:アフォーダンスとは?■□■□■□
しばらく、「月刊 宇都出マガジン」をはじめとする勉強会をして
いませんでしたが、久々に再開します。
テーマは「聴く」を中心にしたコミュニケーションに焦点を当てて、
月に1回程度の割合で開いていきたいと考えています。
「聴く」についてのワークショップではなく、あくまで「聴く」に
関連したテーマで話したり、参加者と議論していく場です。
参加者のためというよりも、自分の考えを整理したり、新たな視点
を得るための会になります。
昨年から、西垣通さんの情報学(http://utsude.jugem.cc/?eid=43)
をはじめ、オートポイエーシスやアフォーダンス、さらには哲学・
思想の入門書を読んでいます。
そのなかで、人間のコミュニケーションをコンピュータやそのネッ
トワークの比ゆで考えることの危険性を感じています。
一言でいうと、「コミュニケーションはキャッチボールではない」
のです。
「じゃあ何?」と言われて、うまく表現できないのですが……。
「脳はそもそも何の情報も受信しないし、何の発信もしない」
(『エコロジカルな心の哲学−−ギブソンの実在論から』
河野哲也著 勁草書房より)
「実はコミュニケーションにおいて、送り手から受け手へと渡さ
れる情報など存在しません」
(『オートポイエーシスの世界』 山下和也著 近代文芸社より)
まあ、こんなことをいろいろと考える会です。
第1回は2月7日(火)の午後7時半から 東京・池袋で行います。
会費は2000円です。
テーマとしては「アフォーダンス」について考えたいと思ってい
ますが、どうなるかわかりません。その場の流れで進めます。
参加したい方は、masa@utsude.com までお申し込みください。
■□■□■□「コーチング・コーチのいま・ここ」■□■□■□
最初に開催日時等の情報をお知らせします。
「コーチング・コーチのいま・ここ」
吉福伸逸さんとの対話・ワークを通して
日時:4月9日(日) 10:00〜17:00
場所:東京・青山こどもの城 会議室
(最寄り駅 渋谷駅・表参道駅)
料金:15,000円
なお、学生(及びそれに準ずる方)は7500円
遠距離参加者(5000円以上の往復交通費がかかる方)は
10,000円
定員:24名
質問・申し込み先:j_keiichiro@hotmail.com 岩本さん まで。
申込締切: 2月14日
吉福伸逸さんをご存知の方はどれぐらいいらっしゃるのでしょう?
私にとっては、心理学や心理療法、さらにはカウンセリング、コ
ーチングの世界に入るきっかけとなった人です。
20年近く前に参加した東京・新宿の朝日カルチャーセンターでの
吉福さんの講演の感覚を今も覚えています。そのとき、いくつか
質問をしたのですが、よく考えればそれがずっと自分の問いとし
て残っている気がします。
ついつい昔の思い出話になりましたが、吉福さんはトランスパー
ソナル心理学と呼ばれる心理学の新しい潮流を日本に紹介した人
です。トランスパーソナル心理学の論客、ケン・ウィルバー氏の
著作をはじめ、数多くの本を翻訳し、ご自身でも著作が出され、
ワークショップも行われていた人です。
なかなかうまく表現できないので、他の人の力を借りると
こちら↓は過去に行われたワークショップでの説明
http://www.transpersonal.co.jp/work/yoshihuku05.html
http://www.nabra.co.jp/hobbit/0410/
こちら↓は5年ほど前に吉福さんに会った方の話
http://www.pawanasuta.com/mailmagazine/backnumber3.html
こちら↓は吉福さんへのインタビュー・対談
http://www.ne.jp/asahi/bodhipress/way/psych/yoshifuku.html
http://www.sony-ef.or.jp/lib_ibuka/index.html
そんな吉福さんを招いて、何をするかというと、コーチング、
そして、コーチ自身を振り返ろうという取り組みです。
私も参加者として参加します。
なかなかない機会だと思いますので、ぜひ一緒に参加するのを
楽しみにしています。
申し込み先は、j_keiichiro@hotmail.com 岩本さん まで。
■■■■■■■■■■■■■最後に■■■■■■■■■■■■■■■■
最後まで読んでいただきありがとうございました。
告知のほうが長くなりましたが、いかがだったでしょうか?
実は、『聴くちから』という本もご紹介しようと思っていたのですが、
そこまで書けず、次回にします。
(こんな本です→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4899760906/)
翻訳本なんですが、「聴く」本としてはかなりいい本だと思います。
少しだけ紹介すると、著者は人が話を聴くときに起こる「感情的な反応」
が話を聴くことを邪魔すると言っています。
これはいいポイントをついています。そして、
「話を聴くときに一番大切なのは「話し手に対する純粋な興味」です」
と最も大事なことを言い抜いています。これは私がこのメルマガでも
繰り返してきている「好奇心」につながります。
ただ、惜しむらくは、心構え的なところになってしまっているところ。
このあたりは私が『相手が元気になる6つの聴く技術』で展開している
ような「意識の矢印」といった、意識の使い方に踏み込めば、もっと
素晴らしい本になったと思います。
というわけで自分の本の宣伝も少ししますね。
『相手が元気になる6つの聴く技術』は発売中です!
http://www.utsude.com/Kikikata/kiku_gijyutsu.htm
それでは今年もよろしくお願いします!
ご感想、ご意見もお待ちしています。masa@utsude.com まで。
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このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を
利用して発行しています。
■聴くことの本質・あなたは考えてはいけません! 第98号
■発行者:宇都出雅巳 masa@utsude.com
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