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「聴くことの本質・あなたは考えてはいけません!」(読者数 2974人)
       
    第98号:相手の、そして、自分の“声”(トーン)を聴く

                     発行:あなたのコーチ・マサ

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  2006年最初の配信になりました。

  もう1ヶ月が過ぎましたが、どんな2006年を始められたのでしょうか?

  この1ヶ月、どんな「聴き方」で人と接していますか? 人は「聴く」こ
   とを何らかのカタチで毎日行っています。この「聴く」を見つめること
   は、地味ですがとても大きな意味を持っています。

  ぜひぜひ、この1年は自分の「聴く」に意識を向けてみてください。
  
   毎日、毎瞬、いろいろな発見があると思います。 例えば、今この瞬間、
   このメルマガを読みながら、何が起きていますか? 知らず知らずのう
   ちに出している、声にはならない自分の声は何でしょう?

  そして、よーく耳をすまし、目をこらし、身体、そして心をひらくと、
   相手からも、自分からも、そしてあなたがいる場からも、いろいろなも
   のが聴こえてきます。見えて、聞えて、感じてきます。

  ただあなたは聴くだけでいいのです。そして、聴こえてきたものを、
   あなたが響かせ、いろいろな形で表現していけばいいのです。

  少々大げさに感じるかもしれませんが、「聴く」とは本当に深いもの
   だとつくづく感じます。それは「生きる」ことそのもののような気さえ
   します。

  身体も心も開いて、ただただ聴いてみましょう。自分、そして相手。
   目の前にいない人でも構いません。その人に意識を飛ばし、よく聴いて
   みましょう。また、人でなくても構いません。モノや場所でもいいでし
   ょう。例えば、自分の身体自身。また、あなたの家族、会社。さらには
   日本、地球。

  それでは、今号の内容です

  1)相手の、そして、自分の“声”(トーン)を聴く

  2)勉強会・ワークショップのお知らせ

    ●「聴く」研究会:アフォーダンスとは? 2月7日 東京・池袋

    ●「コーチング・コーチのいま・ここー 吉福伸逸さんとの対話
       ・ワークを通じて」 4月9日 東京・渋谷

   ■□■□■相手の、そして、自分の音(トーン)を聴く■□■□■

   昨日渋谷に出かけて、コーチ仲間のメーリングリストで勧められて
    いた映画を観にいきました。スウェーデン映画です。

             『歓びを歌にのせて』
         http://www.elephant-picture.jp/yorokobi/

   あらすじは上記のサイトでご覧いただけますが、ある村の聖歌隊を
    舞台に繰り広げられる人間ドラマです。

   聖歌隊ですから、数多くの合唱シーンが出てきます。そして、その
    練習シーンも。そこに、それぞれのメンバーの生活、生きることが
    描かれていきます。

   「聴く」ことの大事さ、深さを思い知らされました。そして、最近
    のメルマガで書いている「響き」を聴き取ることの大事さも。
    (自分のホームページの更新が遅れているので、バックナンバーは
     まぐまぐのサイトをご覧ください。
     → http://blog.mag2.com/m/log/0000098610)

   主人公である聖歌隊の指揮者・ダニエルが、聖歌隊のメンバーに
    語りかけるこんなせりふがありました。

    
    「すべての音楽はすでに存在している。常にわれわれの周囲を満た
     し、息づいている。後は我々がそれを聴きとって、つかみとれば
     いいのだ。人は皆、自分の“声”(トーン)を持っている。その
     固有の“声”を探すんだ」

   ここにいう“声”は合唱における文字通りの「声」のことです。
    映画では、身体を動かしたり、身体に耳をすましたりといった
    ワークを通じて、メンバーが自分自身の“声”を発見し、表現して
    いきます。自分の“声”を発見し、表現している人の姿は歓びに満
    ちあふれ、とても生き生きしています。

   そして、その“声”にはいわゆる「音」だけではなく、その人の魂
    の響きが含まれています。映画では、メンバーの一人ひとりが、い
    わゆる自分の“声”を発見し、表現することを通じて、自らの魂の
    響き、内なる声を発見し、それを表現していくのです。

   どこまで言葉で伝えられているかわかりませんが、ぜひぜひこの映
    画を観てもらえればうれしいです。単純な感動、お涙ちょうだい、
    ハッピーエンドではありません。あなた自身への問いが残るような
    映画です。

             『歓びを歌にのせて』
         http://www.elephant-picture.jp/yorokobi/

   何か映画の宣伝のようになってしまいましたが、あなた自身のそし
    て、周りの人の“声”(トーン)をよーく聴いてください。

   文字通りの声だけではありませんからね。その奥にある響き、叫び、
    うずき、震え、それを見て・聞いて・感じてみてください。

   映画は2時間あまりで終わりますが、あなたやあなたの周りの人と
    の合唱は死ぬまで続きます。死んでも、その声は時空を超えていく
    ともいえます。

   例えば、私は幕末の思想家・運動家、吉田松陰が大好きですが、
    今も彼の“声”を聴きながら生きているといえるかもしれません。

   ダニエルが言うように、

   「すべての音楽はすでに存在している。常にわれわれの周囲を満た
     し、息づいている。後は我々がそれを聴きとって、つかみとれば
     いいのだ。」

   コーチングなどで、答えを「引き出す」といった言い方をしますが、
    本当はそういう感覚ではないのかもしれません。何か無理をして、
    引っ張り出すのではなく、もうすでにそこにあるものに注意を向け
    るだけでいい。何かをしようとするのではなく、ただただ聴く。
    見て、聞いて、感じているだけでいいのかもしれません。

   このあたりは以前、ドラムサークルというドラムによるワークショ
    ップに参加したときの感想にも近いものがあります。
    → http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_093.htm

      ●相手の、そして、自分の“声”(トーン)を聴く●
   

   ご感想、ご意見、ご質問をお待ちしています。

    masa@utsude.com までお願いします。

  ■□■□■□「聴く」研究会:アフォーダンスとは?■□■□■□

  しばらく、「月刊 宇都出マガジン」をはじめとする勉強会をして
   いませんでしたが、久々に再開します。

  テーマは「聴く」を中心にしたコミュニケーションに焦点を当てて、
   月に1回程度の割合で開いていきたいと考えています。

  「聴く」についてのワークショップではなく、あくまで「聴く」に
   関連したテーマで話したり、参加者と議論していく場です。

  参加者のためというよりも、自分の考えを整理したり、新たな視点
   を得るための会になります。

  昨年から、西垣通さんの情報学(http://utsude.jugem.cc/?eid=43)
   をはじめ、オートポイエーシスやアフォーダンス、さらには哲学・
   思想の入門書を読んでいます。

  そのなかで、人間のコミュニケーションをコンピュータやそのネッ
   トワークの比ゆで考えることの危険性を感じています。
 
   一言でいうと、「コミュニケーションはキャッチボールではない」
   のです。

  「じゃあ何?」と言われて、うまく表現できないのですが……。

  「脳はそもそも何の情報も受信しないし、何の発信もしない」
    (『エコロジカルな心の哲学−−ギブソンの実在論から』
      河野哲也著 勁草書房より)

  「実はコミュニケーションにおいて、送り手から受け手へと渡さ
    れる情報など存在しません」
    (『オートポイエーシスの世界』 山下和也著 近代文芸社より)

  まあ、こんなことをいろいろと考える会です。

  第1回は2月7日(火)の午後7時半から 東京・池袋で行います。
   会費は2000円です。

  テーマとしては「アフォーダンス」について考えたいと思ってい
   ますが、どうなるかわかりません。その場の流れで進めます。

  参加したい方は、masa@utsude.com までお申し込みください。

  
   ■□■□■□「コーチング・コーチのいま・ここ」■□■□■□

  最初に開催日時等の情報をお知らせします。

       「コーチング・コーチのいま・ここ」
        吉福伸逸さんとの対話・ワークを通して

  日時:4月9日(日) 10:00〜17:00

  場所:東京・青山こどもの城 会議室
         (最寄り駅 渋谷駅・表参道駅)
   料金:15,000円
なお、学生(及びそれに準ずる方)は7500円
遠距離参加者(5000円以上の往復交通費がかかる方)は
10,000円

定員:24名

質問・申し込み先:j_keiichiro@hotmail.com 岩本さん まで。

申込締切: 2月14日

  
   吉福伸逸さんをご存知の方はどれぐらいいらっしゃるのでしょう?

  私にとっては、心理学や心理療法、さらにはカウンセリング、コ
   ーチングの世界に入るきっかけとなった人です。

  20年近く前に参加した東京・新宿の朝日カルチャーセンターでの
   吉福さんの講演の感覚を今も覚えています。そのとき、いくつか
   質問をしたのですが、よく考えればそれがずっと自分の問いとし
   て残っている気がします。

  ついつい昔の思い出話になりましたが、吉福さんはトランスパー
   ソナル心理学と呼ばれる心理学の新しい潮流を日本に紹介した人
   です。トランスパーソナル心理学の論客、ケン・ウィルバー氏の
   著作をはじめ、数多くの本を翻訳し、ご自身でも著作が出され、
   ワークショップも行われていた人です。

  なかなかうまく表現できないので、他の人の力を借りると

  こちら↓は過去に行われたワークショップでの説明
   http://www.transpersonal.co.jp/work/yoshihuku05.html
   http://www.nabra.co.jp/hobbit/0410/

  こちら↓は5年ほど前に吉福さんに会った方の話
   http://www.pawanasuta.com/mailmagazine/backnumber3.html

  こちら↓は吉福さんへのインタビュー・対談
   http://www.ne.jp/asahi/bodhipress/way/psych/yoshifuku.html
   http://www.sony-ef.or.jp/lib_ibuka/index.html

  そんな吉福さんを招いて、何をするかというと、コーチング、
   そして、コーチ自身を振り返ろうという取り組みです。

  私も参加者として参加します。

  なかなかない機会だと思いますので、ぜひ一緒に参加するのを
   楽しみにしています。

  申し込み先は、j_keiichiro@hotmail.com 岩本さん まで。

  
   ■■■■■■■■■■■■■最後に■■■■■■■■■■■■■■■■

  最後まで読んでいただきありがとうございました。
  
   告知のほうが長くなりましたが、いかがだったでしょうか?

  実は、『聴くちから』という本もご紹介しようと思っていたのですが、
   そこまで書けず、次回にします。
   (こんな本です→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4899760906/)

  翻訳本なんですが、「聴く」本としてはかなりいい本だと思います。
  
   少しだけ紹介すると、著者は人が話を聴くときに起こる「感情的な反応」
   が話を聴くことを邪魔すると言っています。

  これはいいポイントをついています。そして、

  「話を聴くときに一番大切なのは「話し手に対する純粋な興味」です」

  と最も大事なことを言い抜いています。これは私がこのメルマガでも
   繰り返してきている「好奇心」につながります。

  ただ、惜しむらくは、心構え的なところになってしまっているところ。

  このあたりは私が『相手が元気になる6つの聴く技術』で展開している
   ような「意識の矢印」といった、意識の使い方に踏み込めば、もっと
   素晴らしい本になったと思います。

  というわけで自分の本の宣伝も少ししますね。
   『相手が元気になる6つの聴く技術』は発売中です!
    http://www.utsude.com/Kikikata/kiku_gijyutsu.htm

  それでは今年もよろしくお願いします!
         
   ご感想、ご意見もお待ちしています。masa@utsude.com まで。
   
   ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

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   利用して発行しています。
   ■聴くことの本質・あなたは考えてはいけません! 第98号
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