発行:あなたのコーチ・マサ
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
2005年もいよいよ最後ですね。
あなたにとってどんな年だったでしょうか?
このメルマガも創刊してから3年以上になりました。
もともとは「コーチングの本質:あなたは考えてはいけません!」でした
が、今年から「聴くことの本質:あなたは考えてはいけません!」に
変わりました。
コーチングの深さはもちろんですが、「聴く」についての奥深さに取り付
かれているこのごろです。
なかなかメルマガを配信することができないのが残念ですが……。
来年もボチボチ配信していきますのでよろしくお願いします!
それでは今号のテーマです。
1)胸のライトで相手を照らしながら聴く
2)イチロー曰く「ボールは身体で感じる。目で見ると遅くなる」
3)動物の感覚を呼び覚ます方法:「目の前の猫はオスかメスか?」
4)『相手が元気になる 6つの聴く技術』は好評発売中!
http://my.formman.com/form/pc/HXEaZ6WsT5S3CPcb/
■□■□■□■胸のライトで相手を照らしながら聴く■□■□■□■
前々では河合隼雄さんの言葉を引用しながら、「言葉」ではなく、
「魂」の響きを聴くことの重要性をお伝えしました。
http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_095.htm
「先生は、私の言うことにも全然注目していませんでした。そんなん
全部捨てて、もし魂があるのなら、それだけをじっと見ておられま
した、と。」(『臨床とことば』(河合隼雄・鷲田清一著))
そして、前号では技術論に入る前に、まずは、そうしたいなあと思う
ことの大切さをお伝えしました。
「正道を踏みたい、と思う心があればこそ、大きく逸脱しない
んです。少し行き過ぎても、しばらくすると原点に戻ってく
るんです。そうありたいと思い続ける初心。これは非常に重要
なことだと思います。」(稲森和夫 日経ビジネス 2005.10.3号)
今日は少し技術論というか、もう少し具体的なところに入りたいと
思います。それは、
●胸のライトで相手を照らしながら聴く●
これは、沖縄古伝空手の宇城憲治さんの本を読んで、ヒントを得ま
した。
『古伝空手の発想−身体で感じ、「身体脳」で生きる』(宇城憲治
監修 小林信也著 光文社新書)の最初に、宇城さんが慶応大学
のラグビー部を指導しているときの話が出てきました。
宇城さんがどんな指導をしているかというと、ラグビーボールを
キャッチするとき、
「ボールが空中にある間に、身体のライトを照らしてボールに当
てます」と指導しているのです。
「身体のライトを照らす」とは、胸の真ん中にライトがあると意識し、
そこから強い光が出て照らすこと。
目でボールを見るのではなく、胸のライトで照らす、つまり「胸で
見る」ことで、ボールが安定してキャッチできるというのです。
これは私が聴く感覚ととても近いのを感じました。
これと似たことを、コーアクティブ・コーチングでは、「意識の
矢印」という言葉で表現していますが、この「胸のライト」で照ら
すという感覚がわかりやすい人も多いと思います。
ぜひ、自分の胸の中に光り輝くライトがあると想像してください。
単なるイメージではなく、実際にライトがあることを感じてくだ
さい。どんな感覚ですか?
そして、そのライトを相手に向けて照らしてみてください。相手
の魂を照らすつもりで、強く当ててみましょう。
何か話しをしたり、聴くときも、まずは胸のライトを意識して
まずは相手に向けてみてください。おそらく、今までと違った
感覚を感じると思います。
宇城さんは武術において、身体の外面の動きよりも、内面の動き
が大事だと言われています。「内面の動き」というと、ついつい
心理面のことに思うかもしれませんが、むしろ身体の動きととら
えたほうが適切です。
身体の中の内面の動き、さらにいうと意識の動きになると思いま
す。まさしく、「意識の矢印」がどちらに向いているか、どちら
に向けるかに近い話ですが、「聴く」ことにおいても、表面的な
スキルよりも、この内面の動きが大事なのです。
まずは、
●胸のライトで相手を照らしながら聴く●
やってみてください。
ご感想、ご意見、ご質問をお待ちしています。
masa@utsude.com までお願いします。
■□■□「ボールは身体で感じる。目で見ると遅くなる」■□■□
いろいろな使える逸話や言葉があるイチローですが、先日テレビ
を見ていて、またまた使える言葉を発見しました。それが
●「ボールは身体で感じる。目で見ると遅くなる」●
2005年のシーズンはイチローはスランプに苦しみ、ようやく200
本安打を達成しました。その苦しんだシーズンの自分のフォーム
を振り返っているときに出た言葉です。
常識から考えれば「ボールは目で見る」ものですが、イチローの
場合は違う感覚なんですね。
「目で見る」とボールへの反応が遅くなってしまう。これは意識
を使うことの弊害を言っているようにも思えます。
「ボールを身体で感じる」
ところで、これと同じようなことをどこかで聴いたことがありま
せんか?
そうです。先ほど書いたばかりの、宇城憲治さんの言葉です。
「身体のライトでボールを照らす」のと同じことだと思います。
イチローの言葉を、「聴く」に置き換えると次のようになるでしょ
うか。
●「言葉は身体で感じる。耳で聞くと遅くなる」●
イチローファンの方。イチロー流? 聴き方を試してみてください。
ちょっと補足ですが、イチローの言葉は、最近の脳の研究結果にも
対応します。それは、
●無意識のうちに刺激に反応するより、行動を決意するほうが時間がかかる●
というものです。西部劇映画で、決闘シーンで主人公が先に仕掛けず、
それでも必ず勝つのと同じ原理です。
(これについては、『ユーザーイリュージョン』をごらんください。
→ http://utsude.jugem.cc/?eid=36)
武術でいう「後の先」もこれに近いような……。
ご感想、ご意見、ご質問は、masa@utsude.com まで。
■□動物の感覚を呼び覚ます方法:「目の前の猫はオスかメスか?」■□
これもイチローの言葉と同じように、ふと見たテレビで紹介されていた
ことです。確か、日本テレビの「世界一受けたい授業」だったと思います。
(番組のサイトはこちら→ http://www.ntv.co.jp/sekaju/)
そこで動物写真家の岩合光昭さんが出ていました。
(岩合さんのサイトはこちら→ http://www.digitaliwago.com/)
最後の数分だったんですが、人間にも残っている動物的感覚の呼び覚まし
方を話していました。それが「なるほど」と思ったので、ご紹介します。
一つは、
●家を出たとき、吹いている風がどちら向きの風かに意識を向ける●
例えば、南向きの風か? 北向きの風か? といった具合です。
ほとんどの人はこんなこと意識していませんよね。しかし、「なるほど」
と思いました。これを意識するだけでも、動物の自分が呼び覚まされ
る気がしませんか?
もう一つは、
●前を横切る猫をみたとき、それがオスかメスか見分ける●
これまた、猫好きの人を除けば、ほとんどの人が想像もしていないこと
でしょう。でも、そうやってみれば、だんだんと気がつくのかもしれま
せん。
いかがですか?
人は同じものを見て・聞いて・感じていても、同じように見て・聞いて・
感じているとは限りません。
これまたイチローの例で恐縮ですが、以前にオールアバウトの記事で
取り上げました。
→ http://allabout.co.jp/career/management/closeup/CU20041112A/index.htm
「聴く」においても、どれだけいろいろなところに注意が向けられている
かが大事になります。そして、どれだけ好奇心を向けられているかが大事
になります。
この岩合さんのお勧めのように、ぜひいろいろなところに意識を向けて、
感性を磨いてみましょう。それがあなたの「聴く」力を強くしていきます。
ご感想、ご意見、ご質問は、masa@utsude.com まで。
■□『相手が元気になる 6つの聴く技術』は好評発売中!■□
http://my.formman.com/form/pc/HXEaZ6WsT5S3CPcb/
自分でも何度も読み返していますが、本当にいい本だとわれながら
思っています。一人に一冊とはいいませんが、一家に一冊あると
いいですよ。
目次や序章はこちら↓から読めます。
http://www.utsude.com/Kikikata/kiku_gijyutsu.htm
申し込みはこちらから↓
http://my.formman.com/form/pc/HXEaZ6WsT5S3CPcb/
ご意見、ご質問などは、masa@utsude.com まで。
■■■■■■■■■■■■■最後に■■■■■■■■■■■■■■■■
最後まで読んでいただきありがとうございました。
配信頻度が落ちていてすいません。毎度ながらですが、その代わりの
オールアバウトの記事/メルマガのご案内です。
http://allabout.co.jp/career/management/
オールアバウトメルマガは月2回は配信しています。
→ http://allabout.co.jp/career/management/nlbn/NL000511/bnbody_1.htm
引っ越した所沢のマンションの窓から、富士山がよく見えます。朝も
きれいですが、夕暮れに浮かび上がる姿がまた格別です。
なんだかまとまらないメルマガになりましたが、今年はこれで失礼します。
来年もよろしくお願いします!
ご感想、ご意見もお待ちしています。masa@utsude.com まで。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を
利用して発行しています。
■聴くことの本質・あなたは考えてはいけません! 第97号
■発行者:宇都出雅巳 masa@utsude.com
■解除はこちら:http://www.utsude.com/mailmag_2/mailmag_2.htm
■ホームページ:http://www.utsude.com