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「コーチングの本質・あなたは考えてはいけません!」(読者数 3190人)
第91号:「考えない」で「ただ質問する」(3):質問したら「間(ま)」
発行:あなたのコーチ・マサ
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ほぼ1ヶ月ぶりの配信になります。
いよいよ、今日から3月ですね。花粉が本格的に飛び始める時期でもあり
ますが、みなさんは今、どんなところにおられますか?
私は3月というと自分を振り返る月です。年度末ということもあるんです
が、私の誕生日が3月31日なので、ついついそういうモードに入ります。
そして、何か変化の行動を起こす月でもあります。
○6年務めた会社を辞める決意をして、上司に告げたのも3月。
○アメリカ留学を目指し、予備校にお金を払ったのも3月。
○アメリカ留学を決意して、ビジネススクールにお金を払ったのも3月。
○留学後勤めた銀行を辞める決意をして、上司に告げたのも3月。
今年はどんな振返りをして、何を決意して変化するのか? 楽しみです。
あなたにとって、3月はどんな月ですか?
それでは今号の内容です。
1)「考えない」で「ただ質問する」(2):自分との対話状態を作る
2)今週のコーチング:「コラボレイティブ・コーチング」
http://coach.co.jp/whats/coach100.htm#01
3)インプロコーチング研究会の第1期最終回のお知らせ:3月18日
■□「考えない」で「ただ質問する」(3):質問したら「間(ま)」■□
1)前号の復習:自分との対話モードを創り出す。
前号では久々に「ただ質問する」シリーズを再開し、「質問」について
振り返ってみました。
私のコーチング失敗体験をお伝えしながら、以前、私が言っていた
●「コーチは消えるのが理想」●
という言葉を撤回しました。
そして、フォーカシングワークショップでの体験を紹介して、クライアン
トが“独り言状態”に入ること、「自分との対話モードを創り出す」こと
の大事さを改めてお伝えしました。
詳しくは前号を再度参照ください。
→ http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_090.htm
そして、最後に
●「質問は自己との対話を促進するのか? 邪魔をするのか?」●という
問いを投げました。 なにか気付かれたことはありますか?
ここでもう一度振り返ってみてください。
「あなたがクライアント、部下、子ども、生徒など相手に対する質問は、
相手が自己と対話していくのを促進していますか? 邪魔をしていますか?」
2)読者からの感想1: 独り言状態では、かなりの「間(ま)」がある
前号のメルマガに関して、古くからの読者であり、現在コーチングを本格的に
学ばれているTさんからメールをいただきました。
自らのコーチ体験の中で気付かれた「間(ま)」についての興味深い感想です。
(引用開始)
「独り言状態に関しては、この数週間感じることがありました。
クライアントからのフィードバック(FB)が良かった場合の
セッションは、30分で終了せず、少々延長となります。
その理由は、最後の時間はクライアントが自分で自分に
語りかけ、「ちがうよな〜、(間)、そ〜じゃないんだよな(間)
やっぱりいいのかな〜(間)(さらに間) 分かったような気がする」
って終わりになります。
FBは整理できた、問題が見えてきた、やばい(「気楽なテーマかと思って
いたが、実は深いテーマと分かった」との意味)とか、声は落ち着いてます
が、深い感じがします。
今日のメルマガを読んでいて、これは独り言状態なのかな、と
思いました。独り言状態ではかなり(間)がありますが、
昨年の興味対象+テーマであった(間)なので、じっくりと待って
クライアントが考える(熟成する)時間をとれるようになりました。
というよりは、クライアントがじっくりと考えている時間を大切に
しようとの気持ちがもてるようになりました。
」
(引用終了)
いかがでしょうか? まさしく、自己との対話モードにクライアントが
入っている状態がリアルにかかれていますね。
ここでのキーワードは
●「間(ま)」●
クライアントが自己との対話モードに入っていることを別の表現で言うと、
「間」なんですよね。
3)質問と「間(ま)」はセットです
「間」というと思い出すフレーズがあります。コーアクティブ・コーチング
のワークショップに参加していたときに、ワークショップリーダーが言っ
たフレーズです。
●質問と「間(ま)」はセットです●
質問を投げかけたら、必ず「間(ま)」を取る。コーチの質問によって、
クライアントが自己と対話をして、深いところに答えを探りにいきます。
クライアントが自己との対話に入れば入るほど、時間はかかります。
ここで、コーチは矢継ぎ早に質問をしたり、投げかけるのではなく、「間」
を取って、クライアントにじっくり自己と対話する時間を与えてあげるの
です。
とりわけ、コーアクティブ・コーチングにおける質問の核ともいえる「パ
ワフルクエスチョン(拡大質問)」のあとには、とても重要です。
(参考:パワフルクエスチョン(拡大質問)はオープンクエスチョンと混同
されますが、かなり違う意味なので『コーチング・バイブル』を参照くだ
さい。『コーチング・バイブル』→ http://utsude.jugem.cc/?eid=3 )
4)「あなたの質問は自己との対話を促進していますか? 邪魔していますか?」
ここで、もう一度、あなたのコーチングや普段のコミュニケーションを振り
返ってみてください。あなたは「間」を大事にしていますか?
もしかして、質問を投げかけることに一所懸命だったかもしれません。
あなたの質問が相手の自己との対話を促進するか? 邪魔するかの大きな一つ
のカギは、この「間」です。
ぜひ、今日から意識して「間」を味わってみてください。
そして、その味わい方も二つあります。相手の中で味わうのか? 自分の中で
味わうのか? そのあたりも意識するといろいろと見えて・聞こえて・感じて
きますよ。
今日はこのあたりで。もうしばらく、「ただ質問する」シリーズは続けます。
ご感想、ご意見、ご質問などは、masa@utsude.com
までお寄せください。
■□■□今週のコーチング:「コラボレイティブ・コーチング」■□■□
http://coach.co.jp/whats/coach100.htm#01
私のメルマガで何度か紹介してきた「ナラティヴ・アプローチ」「ナラテ
ィヴ・セラピー」。
http://www.utsude.com/mailmag_1/mm_1/mm1_004.htm
http://www.utsude.com/mailmag_1/mm_1/mm1_080.htm
http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_074.htm
「無知の姿勢(Not
Knowing」や「外在化」といったその主要コンセプトは、
コーチングの中の中核ともいえる考えの基礎です。
コーチングの礎の一つである「相手の中に答えがある」は、ナラティヴ・
アプローチが提示した「クライアントこそがクライアントの専門家である」
(従来は「セラピストが専門家である」)という考えが大きな影響を及ぼ
していることは間違いないと思います。
そんなナラティヴ・アプローチのセラピストが、コーチングを行われてい
るようです。その名も
●コラボレイティブ・コーチング●
これは、コーチ21で学んでいる私のコーチ仲間からの情報で知りました。
こちらです→ http://coach.co.jp/whats/coach100.htm#01
これについて、私が学んでいるCTIジャパンの応用コース卒業生の
メーリングリストに紹介したメールがあるので、それを参考までに紹介
します。
私が学んでいるコーアクティブコーチングとの比較が主です。
コーアクティブコーチングについてはこちらのサイトをご覧ください。
→ http://www.thecoaches.co.jp
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コーチ21のサイトで新しく始まった「世界各国で活躍する著名なコーチ
100人が、自らのコーチングに対する考え方、姿勢について語」るコーナー
“COACH100”の第1回めです。http://coach.co.jp/whats/coach100.htm#01
“コラボレイティブ・コーチング”を提唱する
ハーレーン・アンダーソン氏は、家族療法において
80年代後半から始まった新しい流れであるナラティブ・セラピーの
主要な理論家の一人です。
“コラボレイティブ”と“コアクティブ”。若干意味は違いますが、
とても似ていますね。サイトの記事を読んでもらうとお分かりのように、
かなり近い部分があります。同時に違う部分もあります。
コアクティブ・コーチングについての理解をさらに深めるために、
参考になると思います。
なお、コアクティブ・コーチングとコラボレイティブ・コーチングの
共通部分と相違部分についてなど、私なりに少し考えてみました。
興味のある方はどうぞ。
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●専門家としてのクライアント
クライアントについての専門家はコーチではなく、クライアント自身
であるということ。
4つの礎の一つである「クライアントが答えを持っている」に通じると
思います。
●学習者としてのコーチ
解説に「コーチは純粋な好奇心を持った学習者です。」とありますが、
これは文字通り、5つの資質にある「好奇心」に通じるでしょう。
●無知の姿勢
“Not
Knowing”が原語です。コーチが「知らないという立場」に立って
クライアントに関わる姿勢です。
「セラピストの旺盛で純粋な好奇心がその振る舞いから伝わってくる
ような態度・スタンス」(『ナラティヴ・セラピー--社会構成主義の
実践』金剛出版 より)といわれるように、上の「学習者としての
コーチ」と同じく「好奇心」に通じてきます。
「好奇心」というのは、「相手に対して好奇心を持とう」と思って
生まれさせるものではなく、「相手のことや世界について知らない」
という立場に立てば、自然とあふれ出てくるものだと感じます。
また、この「無知の姿勢」によって、コーチがレベル1に陥ることなく
レベル2・レベル3の状態に保つことができるのではないでしょうか。
●協力的な言語
これはコーアクティブ・コーチングにはない考え方かもしれません。
コーアクティブ・コーチングでは、クライアントの本当の声と
グレムリンの声とを聞き分けることをしていくので、必ずしも
「協力的な言語」ばかりではない可能性があるかもしれません。
●会話のパートナー
これはコアクティブ・コーチングと微妙に違う気がします。
コーアクティブ・コーチングでは、
クライアントはレベル1、コーチはレベル2、レベル3にある
状態が望ましいとされていて、両者の状態はイコールではないので。
●共に探求する
解説には、「クライアントは、自然にコーチと疑問を共有したり、
互いに質問をするようになります。」とあります。上の「会話の
パートナー」と同じく、コーアクティブ・コーチングのスタンス
とは違う気がします。
●不確実性
解説には「簡単に言えば、コーチングの展開する方向や、協働的な
関係と対話の結果を、確実に知る方法はありません。」とあります。
これは「好奇心」ともつながり、コーアクティブ・コーチングとも
通じるところですね。
●相互変化
コアクティブ・コーチングでは、コーチの側の変化というのはあまり
意識されていないかもしれません。ただ、実際のコーチングの場面では、
コーチとクライアントがお互いに変化しながら、影響を与えていきますね。
●平等主義の関係とシステム
これはまさしくコアクティブな関係につながる気がします。
以上です。
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ご感想、ご意見などは、masa@utsude.com
まで
■□インプロコーチング研究会の第1期最終回のお知らせ:3月18日■□
昨年9月から毎月行ってきたインプロ・コーチング研究会の第1期が終了します。
今度で7回目となりますが、インプロや演劇の深い世界を知り、コーチングとの
可能性を改めて感じています。
今月は3月18日(金)に行います。初めての方も大歓迎なので、ご興味のある
方はお越しください。詳細は以下の通りです。
●第7回インプロコーチング研究会
リーダー:横山仁一さん(劇団・東京オレンジ主宰)
日時:3月18日(金) 午後7時から午後9時半まで
場所:東京都 北区 王子 北とぴあ
会費:2000円
連絡先 masa@utsude.com
■■■■■■■■■■■■■最後に■■■■■■■■■■■■■■■■
最後まで読んでいただきありがとうございました。
メルマガは月刊ペースに落ちていますが、AllAboutに毎週のように記事
をアップしているのでご覧ください。けっこう時間かけて書いています。
(メルマガが書けない言い訳ですが。。)
→ http://allabout.co.jp/career/management/library/mlibrary.htm
いろいろ紹介したい本もあるんですが、また次号以降で。
上で紹介した“COACH100”の二人目の方が、コーチングと生物学につい
て語られています。ここで紹介されている「H.マトゥラーナとF.ヴァレラ」
による最新の生物学というのは、オートボイエーシス論という新しいシス
テムです。 なぜか文中にその名前が出てこないのが不思議ですが、
かなりこれに関する書籍は出ています。
このオートポイエーシス論については読者の方からもメールをいただいた
りして、私も本を何冊か読んでとても面白い領域だと思います。
また取り上げる機会があればと思います。
ご感想、ご意見もお待ちしています。masa@utsude.com
まで。
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利用して発行しています。
■コーチングの本質・あなたは考えてはいけません! 第91号
■発行者:宇都出雅巳 masa@utsude.com
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