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   「コーチングの本質・あなたは考えてはいけません!」(読者数 1944人)
       
  第42号:「考えない」で「分ける」(2):意識の矢印の方向に気づく

                     発行:あなたのコーチ・Masa

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  先週、ある企業向けに1日コーチング研修を行いました。研修担当者がコ
  ーチングをとてもよく理解されていたこともあり、思い切り、コーチング
  の真髄を伝えることにチャレンジしました。

  内容を伝え始めると長くなるので、今回はお伝えしませんが、企業の中で
  のコーチングのさらなる可能性を感じました。来週も別の企業でコーチン
  グ研修を行うので、楽しみです。

  
  それでは、今週号の内容です。


  1)「考えない」で「分ける」(2):意識の矢印の方向に気づく

  2) コーチング初心者の質問:共感はできるけど、コーチングできない

  3) 読者からの応え:「人の無限の可能性を信じる」こと

  4) 私のワークショップのお知らせ:シンプルコーチング(10月18日・東京)
 
    
  ■■■「考えない」で「分ける」(2):意識の矢印の方向に気づく■■■


   1)前回の復習


     前回から、新シリーズ、「考えない」で「分ける」を始めました。


     まず紹介したのがこんなケース。
     

   「なかなか売上げが伸びない営業マン・Aさんを抱えている課長・Bさん。
    B課長が”コーチング”を知り、使ってみようと思いました。
    あるとき、B課長がA営業マンを会議室に呼び出して、”コーチング”を
    始めました。。。。」


    さらっと、読み過ごしてしまうかもしれませんが、実はここに大きな危険性
    があることを紹介しました。



            ●●人と問題のグチャグチャ化●●


    です。

  
    B課長が「A営業マン」という人に向き合っているのか、「売上げ低迷」と
    いう問題に向き合っているのか、グチャグチャになる可能性があるのです。



   2)まずは「意識の矢印」に基づいて分けること



     1)売上げが低迷しているA営業マンに向き合うのか?


     2)売上げ低迷という問題、売上げ増大という課題に向き合うのか?


     3)売上げ低迷に悩むB課長自身に向き合うのか?



     みなさんは、B課長はどれに向き合うべきだと思いますか?


     おそらくいろいろな意見があると思います。どれがいい、悪いというこ
     とは言えません。


     まずは気づくことです。


          ●自分の意識の矢印がどこに向かっているのか?●

     
     それに気づくことです。一方向に固定して向いていることは、まずあり
     えないでしょう。そして、3つすべての方向に、多かれ少なかれ向かっ
     ているのを感じるでしょう。

  
     気づいて分けることです。


     部下にコーチングをしようというとき、また、生徒や子どもに対する場
     合でも同じです。


    3)書いてみる・話してみる


     B課長が「コーチング」を行うのであれば、A営業マンに向き合うのが
     本来のコーチングの姿であることは確かです。

     コーチもクライアント自身も知らないようなクライアントの可能性、答え
     を引き出していくのがコーチングの醍醐味であり、真髄です。
     そのためには、A営業マンに向き合うのがもっとも確実であり、効果的な
     のです。


     ただ、無理にA営業マンに意識を振り向けようとしなくてもかまいません。

     意識の矢印に気づくことによって、意識の矢印が消える可能性もあります。

     
     さらに有効なのは、自分の意識が向いていることを書いたり、話したりし
     て表現することです。

     例えば、「売上げ低迷」という問題が気になっているなら、紙でもホワイト
     ボードでもいいので、「売上げ低迷」と書いてみる。

     また、問題を抱えている自分が気になるなら、そのことを相手に話してみる。
 
     より明確に「分ける」のです。 それによって、手放すことができて楽に
     なる可能性があります。


     逆に、問題や自分に向き合うべきだと、明確になるかもしれません。そのと
     きは思い切り、問題や自分に向き合いましょう。A営業マンへのコーチング
     はそれが終わってからです。


     今日はここで終わります。


     「コーチングって何だっけ?」 少し混乱している人もいるかもしれません。

     
      次回、さらに詳しくみていきますが、


   ●コーチングとは双方向コミュニケーションではないし、触発し合うことでもない●


     ことを頭のどこかに覚えておいてください。



     そして、まずは

              ●●意識の矢印の方向に気づいている●●


                ●●書いてみる・話してみる●●


     実際にやってみてください。
           
     やってみた感想、ご質問、ご意見などは、masa@utsude.com まで。



  ■■コーチング初心者の質問:共感はできるけど、コーチングできない■■

  あるコーチング研修のなかで、コーチング実習をした際に受講生からこんな質問があ
  りました。


     「共感はできたんですが、コーチングができなかったんです」


  「コーチングできなかった」とあるのは、相手の可能性への好奇心を思い切り発揮し、
   相手の可能性や答えを引き出せなかったということ。


  確かに話を聴いてみると、通常の会話レベルの話しかできていませんでした。

  ここで気になったのが、


                 ●●共感●●


  コミュニケーションを行ううえではもとより、人間として社会生活をするうえでも重要
  な要素と考えられています。


  先ほど、長崎の男児殺害事件のニュースを見ていたら、事件引き起こした少年は、「人
  に対する共感に乏しい」といわれていました。


  心の知能指数といわれるEQでも、共感は大きな要素の一つです。
  (EQに関しては、週刊 宇都出マガジン 第46号も参考にしてください)
   http://www.utsude.com/mailmag_1/mm_1/mm1_046.htm


  聴くことにおいて、コミュニケーションにおいて、「共感」することは重要だと文句な
  しに考えられています。コーチングにおいても、そう考えられても無理はないでしょう。

  そもそも、「共感はいいことに決まっている!」という思い込みがあるかもしれません。

  でもあえて言います。


               ●共感はコーチングを妨げる●



  最初に挙げたように、通常の会話のレベルになる可能性があるんです。

  それは、意識の矢印の方向を見ればわかります。


  人が「共感して聴いている」と言う時、多くの場合は意識の矢印は自分に向いている
  場合が多いんです。自分の興味や記憶、価値観に照らし合わせて、「自分もそうそう」
  と思いながら聴いています。


  これでは、本当に相手のことを聴けていません。意識の矢印が相手に向いていないの
  ですから、当たり前のことです。

  このあたりのことを「プロカウンセラーの聞く技術」(東山紘久著 創元社)では、
  こんなふうに説明しています。(少し編集しています)
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422112570/mycoach-22



  話が聞き手の心を引きつけ、興味深く聞ける話であるほど、聞くのが難しい。なぜ
  なら、「自分の気持ちや感情によって」相談者の話を聞いてしまうからです。


     ●これは共感しているようで、実は共感しているのではないのです●


  共感とは「相手の気持ちで話を聞くこと」で、「自分の気持ちで聞く」と、どこかで相
  談者の気持ちとズレが生じるのです。

  話の内容自体は別に聞き手の興味を引かなくて、話し手がそれにのめりこんでいるとい
  うときのほうが聞きやすいのです。




  という具合ですが、いかがでしょうか? 


  また、こんなフレーズも参考になるかもしれません。

 ●聞き手の興味からではなく、「話し手が興味を持っていること」に興味を持って聞く●

  
  コーチングは単なる「聞く技術」ではありませんが、最終的にはカウンセリングの聞く
  こととつながっています。

  この「共感」に関する説明も、コーチングにおいても十分に当てはまると思います。
  
  
  「共感」という言葉に騙されず、意識の矢印の方向に気づいていきましょう。

  これまでの「共感」を手放したとき、より深く、違うレベルの「共感」を味わうことが
  できるでしょう。


  「共感」についてなど、ご意見、ご感想、ご質問などは、masa@utsude.com までお寄せ
  ください。


  ■■■■■読者からの応え:「人の無限の可能性を信じる」こと■■■■■

  先週号で、

   「人の無限の可能性を信じるって?」という読者からの質問を紹介しました。


  それに対して、読者からのメールがあったので、ご紹介します。


  1)千葉のNさんから・「No1ではなく、Only1になればいい」


    コーチングの本はまだ未読なのですが、ひとつ私の行動、気分を変えてくれた
    普通の言葉があるので紹介したいと思います。
 
    「No1ではなく、Only1になればいい」
 
    この言葉は、「無限の可能性」につながっていると思います。
    その証拠に私のなかで何かが変わったからです。



   これは私が思いもよらなかった応えでした。

   SMAPが歌う「世界に一つだけの花」の中のフレーズとして有名ですね。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000084TM5/mycoach-22

   No1だと、ピラミッドのような構造が浮かんできて、可能性が狭まるイメージで
   すが、Only1だと多様で可能性が広がるイメージですね。

   Nさん、ありがとうございます!


  2)オンリーワン・コーチングの梶山さんから

  
   Nさんの「Only1」メールを受け取った直後に、「オンリーワン・コーチング」
   を掲げる梶山さんからのメールをもらいました。
   (HP:http://www.only1coach.com



    >「人の無限の可能性を信じる、って、どういうことなのかな?」
    という問いについて、

    私は、「人の無限の可能性を信じる」を「人の無限の潜在能力を信じる」の意
    と解釈しています。

    脳科学者を信じるならば「人には、まだ発揮されていない潜在能力が海の水程
   (無限と言っても過言でないほど)ある」

    さらに、「潜在能力にも(もちろん)可能性と限界がある」と解釈しています。

    そして、潜在能力の限界値まで使い切っている人って例えば誰?って考えてみ
    ると、世界の偉人とか?ん〜具体的には、思いつかない・・・という感じなの
    で、凡人中の凡人である私には、まだまだ湯水の様に引き出されるのを待って
    いる潜在能力があるでしょうし、先日、ビックリするような目標を見事達成さ
    れたクライアントのSさんにも、まだまだ沢山の潜在能力があるのを、シンプ
    ルに信じられます。

    以上、何かのご参考になれば幸いです。



    これはわかりやすい考え方ですね。コーチングの相手の答えを引き出すという
    ことは、相手の潜在意識の中を探ることとも考えられます。

    そう考えると、コーチングはコミュニケーションの一つととらえるよりも、
    能力開発プログラムの一つと割り切ってとらえたほうが、その本質をつかみや
    すいかもしれません。


    梶山さん、ありがとうございました!


    ところで、私が、読者からの「応え」というように、「答え」という言葉を
    使わなかったのにお気づきですか?


   これは、「お金がないから成功できる「波乗り」経営」(主藤孝司著)から
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894511533/mycoach-22
   取りました。主藤さんは、売れっ子コンサルタント神田昌典氏の仲間の一人です。

   少し引用しますと、

    そもそも成功する起業家というのは、「応え」を常に導き出している。「答え」
    ではない。

    「答え」と「応え」は全く違う。

    「答え」は単に他人から与えられるものであるが、「応え」は自ら生み出すもの
    である。ヨミは同じでも、意味するところは全く違う。

   といった説明です。なんとなくわかってもらえましたか?


   この本の44ページから45ページに、「答え」と「応え」の違いが図で説明され
   ているので、本屋で見てみてください。


   コーチングでは、「相手の中に必要な答えはある」というような見方・哲学を持っ
   ていますが、この「答え」というのがなんとなくしっくりきていませんでした。

   試験の「答え」というようなイメージで、一つしかない正解、正しい・間違ってい
   る、というようなイメージを引きずっているからです。

   この

                ●応え●


   なら、とてもしっくりくる気がします。


   みなさんはどう思われますか?

   
   ご意見、ご感想などは、masa@utsude.com まで。

  ■■■■■私のワークショップのお知らせ:シンプルコーチング■■■■■
     http://www11.plala.or.jp/coaching/village/20031018.html

  コーチ仲間の清野健太郎さんとのコーアクティブ・ワークショップです。
  (清野さんのホームページは→ http://www11.plala.or.jp/coaching/ )


  個人向けの純粋なコーチングワークショップとしては、最初(で最後?)かも
  しれません。


          お題は「シンプルコーチ(ング)」


  このメルマガで伝えようとしていることですが、コーチングの本質・真髄の
  部分を1日かけて体験してもらいます。

  ”シンプル”の名のとおり、ごたごたとしたモデルやスキルは扱いません。

  そして、”シンプル”だからこそ、パワフルで直接的で核心を突きます。

  余計なところに焦点を置くのではなく、ただ相手の可能性に焦点を当てて
  引き出していきます。

  お申し込みは、masa@utsude.com まで。清野さん宛てのメールでもOKです。
  (清野さんのアドレス:kentaro@pk.highway.ne.jp

  日時 : 10月18日(土) 10:00〜17:00
  会場 : 東京都立産業貿易センター浜松町館(浜松町)
      http://www.sanbo.metro.tokyo.jp/hama/hama_kotsu.html
  対象 : コーチングは難しいと感じている方
  定員 : 20名 
  参加費: 5000円

    
  ■■■■■■■■■■■■■■■最後に■■■■■■■■■■■■■■■

  最後まで読んでいただきありがとうございました。

  今回は、「考えない」で「分ける」のところで、かなり頭を使って、ぐだ
  ぐだと考えてしまいました。おかげでかなり時間がかかってしまいました。

  読まれて、どうだったでしょうか?

  何か感想を聞かせてください。masa@utsude.com までお願いします。
  
 
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