□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
      
   「コーチングの本質・あなたは考えてはいけません!」(読者数 2004人)
       
  第38号:「考えない」で「集中する」(4):相手の縫い目を観る

                     発行:あなたのコーチ・Masa

    □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 

  最近、メルマガを登録された方へ

  バックナンバーはこちらです。ぜひお読みください。
          →http://www.utsude.com/mailmag_2/mailmag_2.htm
  
    □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
  
  昨晩の世界陸上の女子マラソンで、日本選手が2・3・4位フィニッシ
  ュしました。日本人の女性というのはたいしたものです。

  それにしても、世界陸上は、200mの末続選手の活躍で一気に盛り上が
  りましたね。

  末続選手のコーチは、400mの日本での第一人者だった高野進さん。

  日本人としてはずば抜けた成績を残しながらも、なかなかオリンピックで
  も注目されなかった存在でした。コーチとして、活躍している姿をみると
  他人事ながらうれしくなります。

  
  夏休みで2回お休みしました。久々のメルマガです。


  1)「考えない」で「集中する」(4):相手の縫い目を見る

  2) 今週の本:「はじめのコーチング」(J.ウィットモア著)
        
    
  ■■■「考えない」で「集中する」(4):相手の縫い目を見る■■■


  1)前回までの復習:インナーゲームが目指すもの


  ここ最近はずっとT.ガルウェイの「新・インナーゲーム」をネタに、
  「考えないコーチング」を語っています。
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4817202106/mycoach-22


    久々ですが、これまでの流れを覚えておられますか?

    あやふやな方はバックナンバーを読んで思い出してくださいね。
    http://www.utsude.com/mailmag_2/mailmag_2.htm


  ポイントとしては、


        ●セルフ1を黙らせ、セルフ2を働かせる●
       (セルフ1・2について36号を参照ください)
      http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_036.htm


   そのために、


      ●無我夢中の状態・集中している状態を創り出す● 


   そのために、(テニスの例でいえば)


            ●●ボールを見る●●


   そして、よりよく見るために、


          ●●ボールの縫い目を見る●● ことです。


   あくまで最終目的は、

      ●セルフ1を黙らせ、セルフ2を働かせる● こと。


   すなわち、
            ●●考えない●● こと。


   このメルマガで紹介している、コーチングの本質です。

 
   そのために、

         ●●ボールの縫い目を見る●● のです。


  2)なぜ、ボールの「縫い目」を見るのか?


   それにしても、なぜ単純に「ボールを見る」ではなくて、
  「ボールの縫い目を見る」なのでしょう?


   それを実感するために、想像でいいですから、あなたがテニスを
   しているところを思い浮かべてみてください。


   まずは、その中で、相手コートからボールが飛んできます。

         「そのボールを見ます」

   そして今の状態を覚えておきます。


   そして今度は、

       「ボールの縫い目を見ます」

   どうでしょう?  先ほどとどんな違いがありましたか?
   ボールの縫い目はどうだったでしょう?

   もしかして、ボールの縫い目は見えなかったかもしれません。


   でも、

   ●ボールの縫い目を見ようとしたほうがボールはよく見えた●
                     のではありませんか?
 
   つまり、「縫い目」という、より見えにくいものを見ようとする
   ことで集中の度合いが上がるのです。


   ガルウェイ氏はテニスのコーチの例で「ボールを見る」といっていま
   すが、コーチングのコーチの例や日常のコミュニケーションでいえば、

   これは、


          ●相手を見る・聞く・感じる●

   
   ことにあたります。


  3)「相手の縫い目を見る」とは?

   
   それでは、コーチングやコミュニケーションにおける


            ●●縫い目●● はなんでしょう?


   
   相手の縫い目を見る・聞く・感じるとしたら、


           ●●相手の縫い目●● はなんでしょう?




   私がこのメルマガ第2号〜5号で取り上げた、


     「見る・視る・観る」が参考になるかもしれません。
     
   
   ●自分の記憶や思考ではなくて、相手を見る。
    http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_002.htm

   ●自分の感情や考えに流されず、相手をより細かく視る・聴く
    http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_003.htm

   ●相手の深い部分に意識を向け、より深く観る・聴く
    http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_004.htm
    http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_005.htm


   「相手の縫い目」は、

   相手の目や鼻、その動き、表情、身体の姿勢、声のトーン、音
   量、調子、さらには、その人の信念・価値観など、いろいろと
   考えられるでしょう。


  4)「縫い目」自体には意味はない


   顔の表情、手の動き、足の位置、身体の姿勢などのボディラン
   ゲージ。また、声のトーンや調子、音量に注意を向けることは
   コミュニケーションやコーチングの研修でもよく言われること
   です。

   ただ、ここで注意したいのは、


      ●縫い目自体に意味があるわけではない● ことです。


   縫い目を見るのは、「縫い目がこう見えたときには、こう打とう」
   なんて考えるためではありません。

   より見えにくいもの、より具体的なものに意識を向けることで、
   対象がよく見える。縫い目を見ることで、ボールがよく見えるから
   見るんです。

   ここで、ついつい、縫い目を見ながら(セルフ1が)考え始める
   こともありますが、ここは誤解のないようにしてください。


   同じことが、コミュニケーションやコーチングでもいえます。


   ボディランゲージ、声のトーンや調子も、それ自体に意味があるわ
   けではないんです。

      
   「えーーー。それは意味あるでしょ。
                だから見たり聞いたりするんでしょ」

   という声が聞こえてきそうですが、


   あえて言います。


    ●ボディランゲージ、声のトーンや調子自体に意味はない●んです。

   もう少し、分かりやすくいうと、


           ●それに頭で意味づけしない● ことです。

   
   人はついつい考えたくなります。セルフ1が動きます。

   セルフ1を働かせないため、考えないため、集中するために縫い目をみ
   ているのに、ついつい、

     「縫い目がこう見えたときには、こう打とう」と考え始めます。

   もう、見ていませんし、集中していません。


   これと同じように、

   「相手の○○がこう見えたときには、こう話そう」とか、

   「相手の○○がこう聞こえたときには、こうしよう」とか、いろいろと

   考えがちです。
   

   コミュニケーション研修やコーチング研修でも、いろいろなスキルが
   教えられます。

          「こういったときにはこうしなさい」


   タイプ別・状況別のパターン・対応が教えられたりします。

   考えること、セルフ1が働くことを促すようなことをするわけです。


   それがすべて間違っているわけではなくて、有効な部分もあるんですが、
  (私が考える)コーチングとは似て非なるものです。


   ただ、相手を見て・聞いて・感じていきましょう。

   よく観るため・聴くため・感じるため、より細かい部分に意識を向け
   ていきましょう。


    あなたが考えるためや、セルフ1を働かせるため、にではありません。

    
      ●あなたが考えないため、セルフ2を働かせるためです●

    そして、

          ●相手のセルフ2を働かせるためです●


   私の言いたいことが伝わったでしょうか?といわれても分かりませんね。

   できれば、みなさんの率直な感想をお聞かせください。
   (1週間ほど留守にするので、返事は遅くなりますがご容赦を)

   masa@utsude.com までよろしくお願いします。

   このあとすぐ「今週の本」で紹介する本は、インナーゲームに基づいた
   コーチングの本なので、インナーゲームの考えに共感する方や、私のよ
   うな「考えない」コーチングに共鳴する方は、読まれると参考になります。

   「はじめのコーチング」(J.ウィットモア著)
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797323051/mycoach-22

  「インナーゲーム」のT.ガルウェイの著書はこちら。

  「新・インナーゲーム−−心で勝つ集中の科学」
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4817202106/mycoach-22   
     
  「インナーワーク」
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4817202246/mycoach-22

   ■■■今週の本:「はじめのコーチング」(J.ウィットモア著)■■■
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797323051/mycoach-22

   著者は、インナーゲームのT.ガルウェイからインナーゲームを学び、
   その考えを元にしたコーチングを展開しています。
   (ホームページ: http://www.performanceconsultants.co.uk)

      アマゾンの読者レビューで「なるたろう」さんという方が書いています
   が、本当にいい本です。コーチングの基本の考えがよくわかります。
   
   T.ガルウェイの考えを引用し、著者のJ.ウィットモアはこう言います。

   ●「コーチングとは、人の潜在能力を解き放ち最高の成果を挙げさせること
    だ。教えるのではなく自ら学ぶことを助けるのである」●

   なんら驚くことのないシンプルな定義です。しかし、この本ではここから
   ブレることなく、しかも余計な目的をつけることなく、ひたすらこれを
   追求していきます。

   そして、コーチングの本質・真髄として、

        ●「意識」と「責任感」を育てること● を挙げています。



   「意識」とはおそらくAwareness を訳した言葉だと思います。「自覚」と
    いってもいいでしょう。

   今、何が起きているのか、自分はどういう状態なのか、とにかくしっかり
   と認識することです。

   自覚することで、とにかく良質のインプット・情報を得る。それさえでき
   れば、あとは人は自分で解決方法を見つけていくからです。

   「意識」「自覚」を育てるために、「集中」が必要であり、今号をはじめ、
   最近の「考えないで集中する」で取り上げているのは、クライアントと
   コーチの対象の違いはありますが、まさにこのことです。



   そして、「責任感」はおそらくResponsilbility を訳した言葉でしょう。
   「当事者意識」、「自分が人生の主人公である」という意識ともいえます。

   「責任感」を育てるためのキーワードとして「選択」を著者は挙げています。
 
   相手が自由に選択できる状況を創りだしていく。また、選択できないと思っ
   ている意識から解放していく。

   人は自ら選択することで、選択した状況に責任感を持って取り組みます。



   ●「意識」「自覚」を育てるための「集中」

   ●「責任感」を育てるための「選択」     

   そして、

   ●「集中」と「選択」を促すための「質問」

   基本となる考えがしっかりとしているので、シンプルで分かりやすいです。
   また、応用範囲も広くなります。


   この本では企業でのコーチングの活用にかなりのページを割いています。

   コーチングというものをとてもシンプルに考え、余計な目的を削ぎ落とす
   なかで、企業内、ビジネスの分野での活用も可能にしています。

   世間の多くの”ビジネスコーチング”が、ビジネス向けということで、表面的な
   スキルにして対応しようとしているのとは逆です。

   ごてごてと付け加えるのではなく、逆によりシンプルに、より本質的にコーチン
   グを考えることで成功しています。

   
   私はCTI(http://www/thecoaches.co.jp) が提唱するコーアクティブ
   ・コーチングを学んできました。これは自分らしさを100%発揮する
   という目的のパーソナルコーチングとしては、私の知る限り、最高のモ
   デルです。 また、私の考える「考えない」コーチングの姿にも非常に近いです。

   ただ、パーソナルコーチングの色合いが強くあり、コーチングの本質が見えにく
   いところもあります。

   その基本書である「コーチングバイブル」(東洋経済新報社刊)
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492554556/mycoach-22
   をコーチング関連書としてはお勧めしてきましたが、コーチングの考え
   を理解するための本として、「新・インナーゲーム」とともに、この「はじめ
   のコーチング」をお勧めします。
 
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797323051/mycoach-22

   ご意見、ご質問、ご感想は、masa@utsude.com まで。
   (1週間ほど留守にするので、返事が遅くなりますがご容赦ください)


  ■■■■■■■■■■■■■■■最後に■■■■■■■■■■■■■■■

  最後まで読んでいただきありがとうございます。

  インナー・ゲーム理論に基づく、とてもシンプルなコーチングのあり方に
  大変共鳴しています。

  また、先日、NLP(神経言語プログラミング)の学習会で、メタモデル
  というNLPの最も基本のモデルについての説明をしたんですが、
  (http://www11.plala.or.jp/coaching/village/20030824.html
  そこからも、シンプルなコーチングのあり方が見えてきました。

  (NLP、およびメタモデルについては↓
           http://www.utsude.com/Club2010_2002_1_25.htm
  
  だんだんと、私の「考えない」コーチングが徐々にまとまってきているの
  を感じています。

  最後に、

  末続選手つながりで、「へー」と思ったのが”ナンバ走り”。これは、
  同じ側の手足を同時に出す走り方。右手と右足が同時に前に出て、左手と
  左足が同時に前にでます。飛脚をはじめ、昔の日本人はこういう走り方を
  していたそうです。

  この”ナンバ”については、古武術家であり、巨人の桑田投手への指導で
  最近脚光を浴びている甲野善紀さんが、その著書で紹介してスポーツでも
  取り入れられつつあります。

  これを末続選手も取り入れているということで、ますます、甲野さんへの
  注目が集まるなあと思っています。
 (甲野さんの松聲館のホームページ: http://www.shouseikan.com/
  
  甲野さんは15年ほど前に著書「表の体育 裏の体育」(壮神社)を読ん
  で、その真っ直ぐさに感動して以来、その著書を読みつづけてきました。
  地味な存在であった人が評価されるのをみると、これまた他人事ながら、
  うれしくなります。

  ご意見、感想、希望、批判、賞賛、罵倒、激励なんでも結構です。
    masa@utsude.com まで、お気軽にメールをお寄せください。

  今日から9月ですね。さんまのおいしい季節です! 
  (昨日は刺身に塩焼きに、2匹も食べてしまいました)

  来週の今ごろは飛行機の中。月曜の夜に帰ってくるので、配信するか
  どうするか。。。。配信できなかったら、ごめんなさい!
  
  □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
   このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/
   利用して発行しています。
   ■コーチングの本質・あなたは考えてはいけません! 第38号
   ■発行者:宇都出雅巳 masa@utsude.com
   ■解除はこちら:http://www.utsude.com/mailmag_2/mailmag_2.htm
   ■ホームページ:http://www.utsude.com