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あなたのコーチ・Masaの日常生活的気づき・発見マガジン
「週刊 宇都出マガジン」
第20号(読者数493)
「初めて矢印が自分に向いた」(山口 良治)
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昨日の川口(埼玉)はとても暖かかったです。やはり、暖かいとなんとな
く、ホッとします。今日は風がきつく寒くなりましたが、いい天気です。
みなさんのところはいかがですか?
もうすぐ3月です。鍋料理もスキーももう少しですね。存分に楽しみたい
ものです。
私は雪が好きで、スキー(といってもテレマークスキー)もやりますが、
今シーズンは春スキーに行けるかどうか? というところです。
それでは今週号の内容です。
1)今週のセミナー:ハーマンモデル基礎コース
2)今週の本:心でっかちな日本人(完結)
■■■■■■今週のセミナー:ハーマンモデル基礎コース■■■■■■
1)タイプ分け理論の一つ
「ハーマンモデル」をご存知ですか?
●人間の「脳」の思考プロセスにおける傾向(思考スタイル)を明らか
するツールで、
●大脳生理学理論を基にGEの能力開発部門の責任者であったネッド・
ハーマンが1977年に開発したものです。
「ハーマンモデル―個人と組織の価値創造力開発」(ネッド・ハーマン著
東洋経済新報社刊)という本も出ているのでご存知の方もいらっしゃ
るでしょう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492531025/mycoach-22
日本では、ハーマン・インターナショナル・ジャパン
(http://www.herrmann.co.jp/)が紹介しており、今回はそのセミナー
に参加しました。
世の中にはいろいろなタイプ分け理論がありますが、その一つととらえ
られると思います。
タイプとしては4つです。
A:理性的な自己(論理的・分析的)
B:堅実な自己(系統立てる・計画者)
C:感覚的な自己(表現力豊かな・感情的な)
D:冒険的な自己(創造的・遊び心のある)
120問の質問に答えることで、その人のタイプを判定していきます。
ただし、人をどれかのタイプに分けるというより、人にはどの部分もある
ことを前提に、「どの部分が優勢か」という視点でタイプ分けしていきます。
単なるタイプ分けではなく、「どの部分が優勢か」という点を数値化して、
「どれぐらい優勢か」というところまで詳しく見られます。
ここが特徴の一つで、複数の人の結果を足し合わせるということが可能に
なります。この点については後で述べます。
2)大脳生理学理論・EQとの関連は
このモデル、そして上で挙げた4つのタイプは大脳生理学理論に基づき、
脳の各部分に対応しているところが、もう一つの特徴です。
右脳タイプ、左脳タイプというのは巷でよく見られるタイプ分けですが、
それに加えて、大脳新皮質と大脳辺縁系という切り口を入れています。
これによって脳は4つの部分に分けられ、上記の4つのタイプはそれぞれ
に対応してきます。
A:理性的な自己(左の大脳新皮質)
B:堅実な自己(左の大脳辺縁系)
C:感覚的な自己(右の大脳辺縁系)
D:冒険的な自己(右の大脳新皮質)
となります。
最近、EQというのが知られていますが、EQでは脳の働きを、知と情の
二つに分けています。知が大脳新皮質に対応し、情は大脳辺縁系に対応
します。
そして、EQでは情を情動と呼び、知(知性)以上に情動を重視していま
す。つまり、大脳辺縁系に注目しているわけです。
右脳・左脳モデルと、EQの大脳新皮質・大脳辺縁系モデルを統合した
モデルともとらえられます。
3)チーム・組織としてのタイプ分け
上で書いたように、
このモデルではどの部分が「どれぐらい優勢か」というところまで数値化
して知ることができます。このため、複数の人の結果を足し合わせるという
ことが可能になります。
例えば、部や課、プロジェクトチーム、さらには会社全体を一人の人間とな
ぞらえて、どのタイプかを見ることができるわけです。
各個人のエネルギーレベルの大小はあるので、重み付けが必要かとも思いま
すが、いろいろと面白い使い方ができると思います。
4)参加しての感想
そのほかのタイプ分けにも共通しますが、
●自分と他人は違っているんだ●
と再認識させられるのはとてもいいことですね。
ついつい、自分も相手も同じだという思い込みでコミュニケーションしたり
しがちです。そこから生まれる齟齬が、好き嫌いや優劣の評価、さらには
善悪にまで発展することがよくあります。
単に「違う」と冷静に認識することは、当たり前ながら大事だなあ、と思い
ました。
そして、このモデルは「どの部分が優勢か」という視点であり、脳とも対応
していることもあって、どのタイプも自分の中に存在していることを思い出
させてくれます。
これがさらに、自分とは違うタイプの他人を理解しやすくしてくれそうです。
自分と似ている人だけではなく、あえて自分にはないものを持っている人と
一緒に仕事をするという選択もできます。
そして、現在のタイプが脳の利用頻度度合や鍛え方の結果であるならば、
●自分のタイプを変える● という発想もできます。
単に脳のある部分を使っているかどうかによるのであれば、意識的に他の
部分を使っていって伸ばせばいいわけです。
もちろん、それをするのではなく、他人と協力して自分の足りない部分を
補うことも可能でしょう。
ただ、自分がさらに変化し成長できることはとても魅力的な視点だと感じ
ました。
■■今週の本:「心でっかちの日本人」(山岸 俊男著 日本経済新聞社)■■
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532149665/mycoach-22
3回にわたって紹介してきましたが、いかがでしたか?
1)前号の復習(お分かりの方は読み飛ばしてください)
設定したモデルによると、
いじめ阻止行動を取っている人が13人の場合、実はどんどんと行動を
とる人が減っていきます。そして、最後には、1人になります。
18人の場合は逆に、行動を取る人がどんどん増えていきます。最後には
クラスのほとんどを占めるようになります。
そして、熱血先生が入ってきて、「いじめ阻止行動を取る5人分」を与え
た場合。
たとえ、いじめ阻止行動を取っている人が1人でも、行動を取る人はどん
増えて、最後にはいじめ阻止行動をとる人がクラスのほとんどを占めるよ
うになります。
これに対して、私は、
●集団としての行動は変わったけれども、生徒自体は変わったのか?●
という問いがおきました。
そして、プロジェクトXにも取り上げられた
●伏見工業高校ラグビー部の奇跡はなぜ起こったか?●
という問いになったわけです。
2)ここから見えてくること
●集団としての行動は変わったけれども、生徒自体は変わったのか?●
この問いに対して、「NO」と答えることは可能だと思います。
あの感動的な伏見工業ラグビー部の奇跡にしても、それぞれの生徒が大
きく変わったというよりも、集団としての流れの方向が変わっただけと
とらえることも可能でしょう。
これは変革に対して少し醒めた見方かもしれません。変革に水をさす見方
かもしれません。
しかし、逆に変革を勇気付ける見方でもあります。
●自分の行動を変えれば、他人の行動が変わる可能性がある●
そして、
●ある一定数の人の行動が変われば、一気に集団全体の行動が変わる●
わけですから。
変革とは思っているよりも簡単である可能性はあります。
そして、それはわれわれ一人一人の行動が持っている可能性なのです。
3)自分の変革から始まる
この号のタイトルに、伏見工業高校の山口良治・元監督の言葉を引用しま
した。プロジェクトXのなかで言われた言葉です。
●初めて矢印が自分に向いた●
赴任して1年、まだ生徒が反発する中で行われた花園高校との試合途中
での話です。一方的な試合展開でどんどんとトライを重ねられて点数を
入れられていく。「自分の言うとおりに練習をしなかったからだ」と生徒
の不甲斐なさに怒っていた山口監督でしたが、80対0というスコアに
なったとき、急に大粒の涙が溢れてきたといいます。
ぼろぼろに負けている生徒たちに、「情けないやろな、辛いやろな」と、
生徒を思いやる気持ちが出てきたのです。そして、「自分はこの子たちに
何をやってやったんだろう。。。」と
●初めて矢印が自分に向いた● のです。
今まで外に向いていた矢印が、自分に向いたのです。
このとき、山口監督自身の変革が起こったといえるかもしれません。
そのきっかけは、80対0という考えられないような点数差のなかで、
思い切り矢印が外に向き切ったことでした。
●陰極まって陽● という言葉があります。
思い切り落ちるところまで落ちてみる。変革のカギはそんなところにある
のかもしれません。
そして、涙が溢れてくるくらいの熱い思い。
山口監督はこういっています。
「涙が込み上げてくるくらいの気持ちを出してやってよ。どんな涙でもい
いからとにかくそこに向けて、自分の思いが涙に変わっていくくらい、
そんな気持ちになってくれれば、もっと違ったことが生まれてくるじゃ
ないかな、伝わってくるんじゃないかな」
最後の結論が思わぬ方向に行きましたが、みなさんはどんな感想を
もたれましたか? ご感想・ご意見をmasa@utsude.com
までお寄せく
ださい。
プロジェクトX「ツッパリ生徒と泣き虫先生」〜伏見工業ラグビー部・
日本一への挑戦〜はとてもとてもお勧めなので、ぜひご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/projectx/30encore/index.htm
■■■最後に■■■
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読者からのご紹介いただいた本をはじめ、いろいろとお伝えしたいこと
はありますが、今日はこのへんで。
ぜひ、ご質問、ご意見、ご感想、ご批判、ご希望など
なんでもけっこうなので、ぜひお聞かせください!!
masa@utsude.com までよろしく!!
●●初めて矢印が自分に向いた●●
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